映画『アウトウォーターズ 裂けた砂漠』キービジュアル
そして、みんな死ぬ。途中退場者続出!超極限・精神崩壊… 閲覧注意のファウンド・フッテージホラー日本上陸
2026年6月26日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国ロードショー!

INTRODUCTION

2022年、アメリカのホラー映画専門サイトBloody Disgustingが運営するストリーミングサービスのSCREAMBOXが“今年最も恐ろしい”と表現した映画、それが『アウトウォーターズ 裂けた砂漠』だ。未だかつてない前衛的な映像とストーリーの展開に、一般の観客からは激しく賛否が分かれたが、あまりの恐怖にApple Watchの心拍モニターが作動した者、“音”と“光”に導かれ嘔吐してしまった者、劇場を出ることすらできず胎児のように丸まることしかできない観客もいた。監督はニュージャージー州生まれで映画監督のほかにも脚本家、俳優、ミュージシャンもこなすロビー・バンフィッチ。10歳の頃から映画を撮影しはじめ、数々の短編映画を経て本作が長編初監督作となる。

STORY

モハーベ砂漠で発見された3つのメモリーカード。そこには想像を絶する映像が残されていた……。 4人の仲間たちがミュージックビデオを撮影するためにカリフォルニアのモハーベ砂漠へ向かう。
しかし、夜になると奇妙な音と光、そして説明不能な現象が発生。
やがてカメラは、現実の裂け目に飲み込まれ悪夢的映像を捉えていく……。

INTERVIEW

『アウトウォーターズ』監督インタビュー

ロビー・バンフィッチ監督

『アウトウォーターズ』を制作しようと思ったきっかけを教えてください。
私は10歳の頃から映画を作り続けてきました。そして、自分の作品を映画館で上映するにふさわしい長編映画を作る時が来たと感じたのです。
映画監督になるという夢を現実のものにしたいと思いました。
本作のアイデアはどこから生まれたのでしょうか?
私は「Outlands(辺境の地)」という言葉が昔から大好きなんです。とても想像力をかき立てられる言葉だと思っています。
ある日、「Outwaters」という言葉を思いつき、「これは面白い映画タイトルになるかもしれない」と感じました。そして、『アウトウォーターズ』という映画があるとしたら、一体どんな物語になるだろう?と考え始めたことが、本作の出発点になりました。
公開後の観客や批評家からの反響についてどう感じていますか? SCREAMBOXは本作を『2022年で最も恐ろしい映画の一本』と評しています。
Letterboxdでは統計上、「2023年に最も賛否の分かれた作品のひとつ」として紹介されました。それはむしろ素晴らしいことだと思っています。世界中の人々がこの作品を観ることができ、自分自身の判断で評価してくれていることに心から感謝しています。
あなたに大きな影響を与えた映画や映画監督を教えてください。
『ジョーズ』、『ジュラシック・パーク』、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』、『ポルターガイスト』、『ツリー・オブ・ライフ』、『聖杯たちの騎士』、『ブライト・スター いちばん美しい恋の詩』、『マグノリア』などの作品です。
また、テレンス・マリック、スティーヴン・スピルバーグ、ジェーン・カンピオンといった映画監督たちからも大きな影響を受けています。
本作にはさまざまな解釈が存在します。観客にはどのような体験をしてほしいと考えていましたか?
恐怖と混乱です。
そしてアドレナリンですね。
限られた予算でありながら、強烈で不穏な恐怖体験を生み出しています。独特の雰囲気はどのように作り上げたのでしょうか?
舞台となる砂漠の異質さ、美しさ、そしてどこか地球離れしたような風景を、そのまま映し出そうとしました。
また、ホームビデオのようなリアルな感覚を大切にしています。
暗闇の中でたった一人になることは本当に恐ろしいものです。そして砂漠の夜は、想像を絶するほど暗いのです。
あなたの創作活動に影響を与えた日本映画や日本の文化はありますか?
私は子どもの頃からずっとゴジラのコレクションを集めています。特に好きなのは1984年の『ゴジラ』です。また、『回路』、『CURE』、『生きる』、『リング』、『オーディション』、『2LDK』も大好きな作品です。
日本の観客へメッセージをお願いします。
映画館に足を運んでくださり、本当にありがとうございます。
皆さんにとって忘れられない体験になり、モハーベ砂漠の空気を少しでも味わっていただけたなら嬉しいです。そしていつの日か日本を訪れることを夢見ています。

COMMENT

  • ファウンドフッテージ・ホラー界の中でも異質中の異質。完全なる特異点!!混沌と吐き気を催す残酷性がグチャドロに混じり合う。闇と光と音が絶えず放たれ、もはや時間も場所も分からない地獄絵図へと引き摺り込まれる。そして、狂乱の果てに美しさすら感じる。これは鑑賞ではなく自己破壊体験。胃の中をカラにしてから臨んでください。

    人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)

  • これは危険だよ。
    泣きべそかきながら映画館から出ていく人がいてもおかしくない。
    人間の常識だとか理解を超越した体験の連続に精神がむしられる。
    絶望的な恐怖と不安、静かにゆっくりと肉体の内側を剥き出しにされるような衝撃。まいったねこりゃ……

    マツヲ(恐怖愛好家)

  • わずかな光に照らされ、異形の存在と血みどろの惨劇が断片的に浮かび上がる。暴走する音響が感覚を容赦なく揺さぶる。いったい何が起きているのか──本作は説明を拒絶したまま、観客自身をラヴクラフト的な悪夢へと放り込む。恐怖と混乱を“見せる”のではなく、“体験させる”ファウンド・フッテージホラーの異端作だ。

    伊東美和(ゾンビ映画ウォッチャー、Zombie手帖)

  • 悲鳴、嗚咽、血、生物、それらを祝福する謎の轟音。空間の裂け目から漏れだした、明滅する光によるイジメの実態。われわれの終わりは地平の気まぐれ。かろうじてその一部を照らす懐中電灯が切り取った円形の地獄をしかと見るべし。あなたも、いつ気まぐれに巻き込まれるか分からないのだから……。

    城戸(「悪魔情報」著者)

  • 気心知れた仲間とのロードムービーから急転直下、地獄への反転攻勢がものすごい。
    焦点を絞ることで観客の焦燥感を高め、最後に訪れる解放ですら心にトドメをブッ刺してゆく。
    ありがちなPOVと捨て置く人もいそうだが、それは勿体無い。ちりばめられたサブテキストやモチーフに気づいた時、もう一度観たくなってしまう怪作なのである。

    野水伊織(映画感想屋声優)